
果皮が緑色で葉緑素を持っており、果皮ごと食べることが出来ます。生産者は、大きさだけではなく この緑色の果皮をいかに「滑らかに」「きれいに」仕上げるかで苦心します。そのために、幼果(小さい果実)で緑色の果皮を守るために、小袋をかけます。そして、小袋を破るぐらいに成長すると大袋をかけます。袋をかけて果皮を保護することで、「滑らかで」「きれいな」緑色の果皮が守られ、また薄い果皮で収穫出来ます。果皮がきれいな青ナシを選果場で選果すると、どうしても傷がついてしまい、そこのところの色が変わってしまいます。本来果皮の「滑らかさ・きれいさが売り!」の青ナシですが、選果場で傷が付き台無しになります。(本末転倒です)
果皮はコルク質(木質)なので、食する時は果皮をむきます。”黒星病”に弱いので、降雨を予想しながらの薬剤散布が欠かせません。6月初めに”黒星病”の予防で大袋をかけます。
・・青ナシ 2本と赤ナシ 2本を植栽しています。4月8日開花、4月17日満開で今年の作業開始です・・
モモと同じように、順次 摘雷・摘花・摘果を行い5月初めには青ナシに小袋かけをします。6月に入ると、青ナシと赤ナシに大袋をかけます。袋をかけることで果実の果皮が守られることや、幼果が”黒星病”に罹病(病気にかかること)することを防ぎます。害虫等の様子も見ながら、7月中旬まで都度 薬剤散布をします。
枝の葉を観察しながら、今年のように空梅雨で且つ降雨が少ない時は水やり(灌水)をします。
赤ナシは 8月終わりに収穫します。ナシの収穫はとてもあっけないもので、本日収穫と決めたら全部収穫してしまいます。(但し、小さい果実を残すことはあります)4本の木の花が、開花から受粉がほぼ揃う(3~4日で完了)と収穫時期が揃います。
青ナシは 9月初めから9月中旬に収穫します。二十世紀梨は以前は9月中旬に収穫していました。甘味があり、酸味も相まって”みずみずしく”とても美味でした。近頃は選果場の都合で8月終わりから収穫が始まり、9月初めには選果が終わります。当園では、「甘味」と「酸味」のバランスを見ながら収穫時を決めます。こちらも本日収穫と決めたら全部収穫してしまいます。(但し、小さい果実を残すことはあります。)
山の木は施肥(肥料をやる)しないのに、何故大きくなるでしょうか?・・・落葉樹は秋に自分の葉を落とし、その落ち葉を微生物が分解して土へ還元させて、その肥料成分を根が吸収することが出来ます。それだけで足りない時は肥料分を求めて、どんどんと根を広げていきます。では、常緑樹は?
施肥(肥料)が何故必要か?・・・まだ理解していません。というのは、肥料をやらなくてもナシの木自体は大きくなるのです。また、肥料をやらなくても普通の栽培(摘果)をしていれば果実はそれなりに甘く、大きくなります。無理のない栽培をすれば肥料は必要がないのかも知れません。品種特性と言って、施肥をしなくても果実や木はその品種の特性を実現するのかも知れません。当園は山が近くにあり、一般的な普通の土です。品種特性が発現するのならば、その品種はその土地に適していると考えます。また、当園ではJAにお願いして土壌分析をしています。
1.化学肥料は使用しない・・・無機肥料で各成分は、雨に溶けて流れ出します。例えるならば、サプリメントです。
2.有機肥料を施肥する・・・豚糞、牛糞、鶏糞の中でも一番手に入りやすい鶏糞を施肥します。”すくも”を一緒に鋤き込むことで、”すくも”がその肥料分を吸収して、雨が降るたびに少しずつ流出していきます。(緩行性施肥)
3.除草剤は使用しない・・・木の元に生える草の種類や勢いで、肥料分が残っているのか?水やりが必要であるか?が”見える化”できます。当然圃場全体にも除草剤は使用しません。草を刈り それを木の周りに敷いてやれば、やがてその下には”ミミズ”が現れて、土が肥えていきます。
発酵鶏糞を 2袋しか施肥しませんが、それでは足りないようならば、ナシは自ら根を広げていきます。

9月終わり、1本あたり「発酵鶏糞」 2袋と「米ぬか」、「すくも」を鋤き込みます。

葉が落ち始める1カ月前の9月終わりに施肥をします。葉が施肥の肥料分を吸い上げる役割をするからです。木の下全面ではなく、半径2mぐらいにドーナツ状(帯状)に施肥をします。平地に植栽しているのでドーナツ状です。

小型管理機ですが、とても便利です。重量が 22Kgと軽量で軽トラックに積んで圃場を移動します。

これでナシの施肥が終わりました。
10月中頃からは”黒星病”防除の薬剤散布を間を開けて11月初め頃まで 3回行います。また、10月20日から25日にかけて”徒長枝ぬき”をします。その後、完全に葉を落とすと”剪定”が始まります。

各木には 1袋 88円の発酵鶏糞を 2袋施します。四季を通じての施肥はこれだけです。
収穫時の葉果比(1個の果実が熟す為に必要な葉の枚数)は35枚以上あれば、品種特性が実現できます。

10月20日~10月25日までが、”徒長枝ぬき”の適期です。


赤ナシ 2本と青ナシ2本の”徒長枝ぬき”で、一山出来ました。

鋸の切り口は大きい切り口なので、保護剤(トップジンMペーストや樹木の命など)を塗り、養生します。

剪定はさみでの切り口は小さいですが、鋸の切り口は大きくなりますので保護剤(トップジンMペーストや樹木の命など)を塗り、養生します。

数年後には樹皮が切り口を巻いてきます。

材料
1.水性形接着剤 1Kg(酢酸ビニル樹脂+水)
2.粉わさび 1袋(27g)
3.酢 (50cc)
4.水性塗料

空容器に各材料を半分入れます。水性塗料を入れる理由は、水性形接着剤が乾くと透明になるので着色します。着色の濃さは塗料の量で調節してください。
粉わさびが混ざりにくいので、電気ドリルで攪拌します。十分に混ざったら、残りの材料を入れます。

最後に水溶性塗料で自分好みの濃さに仕上げます。

自作すれば安価で作れますし、ふんだんに使用出来ます。この材料での保護剤は、農薬にカウントされません。
10月下旬と11月に半分落葉した時に「黒星病」の防除をすれば、後は剪定を残すだけです。
ようやく半分ぐらい落葉した 11月23日薬剤散布。11月27日に剪定と棚付けを開始。12月3日に終わりました。その翌日には、うっすらと雪が積もりました。
